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「履歴書は手書きかパソコンか」にもの申す

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「履歴書は手書きかパソコンか」という議論が、毎年のように盛り上がっています。 そこで管理人も遅ればせながら参戦し、ひとこと愚見を申し述べさせていただくことにしました。

まず正確な議論を

まず最初に、「履歴書は手書きかパソコンか」というテーマ設定は不正確で、 問題の本質を表していないと思います。正確には「履歴書は自筆か印刷か」にすべきです。

「手書き」を「自筆」に直すのは、求職者本人が書いたことを明確にするためです。 単に「手書き」では、本人によるものか代筆者によるものか分かりません。 手書きをすべて本人の自筆と思っている採用担当者は論外です。

「パソコン」を「印刷」に直すのは、 履歴書の下書き作成や清書用の白紙履歴書の印刷にパソコン(タブレットスマホを含む) を使う事にはまったく問題がないからです。 問題の焦点はあくまで自筆で清書するかそのまま印刷するかにあります。

というわけで、テーマを次のように書き直させていただきます。

「履歴書は自筆か印刷か」

求人側は立場を明確に

さて自筆と印刷のどちらがよいかは一概には言えません。それぞれに合理的な理由があるので、求人側・求職側ともよく考えて、自己責任のもとに態度を決めるしかないと思います。

その上で、ひとつだけ求人側にお願いしたいことは、自らが自筆派か印刷派かを明確にしていただきたいということです。 具体的には求人要項の中で次のように明示します。

自筆派の場合
「自筆履歴書提出のこと」「代筆は不可」など
印刷派の場合
「印刷履歴書提出のこと」「手書きは不可」など
どちらでもない場合
「履歴書は印刷代筆も可」「手書き印刷を問わず」など

こうすることで、まず第一に求職者が救われます。彼らは「印刷では意欲を疑われないか」「自筆が本当に必要なのか」「自筆はかえって悪評価にならないか」 などと相反する要求の中で悩んでいます。「自筆履歴書提出のこと」と明示されていれば、自筆派の人は「自筆は無駄にならない」と確信して 意欲的に自筆履歴書作成に取り組むでしょうし、逆に印刷派の人は履歴書を送らないでしょう。「履歴書は印刷代筆も可」としてあれば、みな安心して履歴書の内容に注力でき、家族も代筆で協力できるでしょう。

求人側にもメリットがあります。 自筆派の企業は、読むつもりのない印刷履歴書などを大量に送りつけられることがなくなります。 印刷派の企業も同様に、まともに見るつもりのない直筆履歴書などを大量に送り付けられることが なくなります。それほどこだわりのない普通の企業は、「手書き印刷を問わず」にすることで、優秀な人材の獲得機会を失わずにすみます。

というわけで、求人側が立場を明確にすることによって、世の中から無駄な心配、無駄な時間、無駄な作業、無駄な紙が大幅に減らせるはずです。

求職側はツールを活用しよう

さて上に述べたとおり、履歴書の作成にパソコン(タブレットスマホ含む)を使っていけない理由はありません。自筆派の人もパソコンを使って完成版履歴書と白紙履歴書を作り、二つを並べて書き写すようにすれば、手間を大幅に減らせるはずです。今日では無料でPDF履歴書を作成できるWebサービスがたくさんありますから、それらの中から自分に合ったものを選べばよいでしょう。

自筆派の人は、白紙履歴書が出力できるサービスの中から、履歴書の編集機能や入力支援機能に着目して選ぶとよいと思います。 履歴の追加・削除・位置揃えなどが自在にできるか、UNDO/REDO 機能はあるか、履歴行数や自由記述欄のサイズを変更できるか、 生年月日から履歴のヒナ型を生成したり、満年齢を自動計算したりできるか、 西暦・和暦の切り替えはできるか、 などがチェックポイントです。 複数の履歴書が必要な人は、履歴書データを自由に保存・読み込みできる機能も重要です。

印刷派の人は、上の条件に加えて、組版機能に着目する必要があるでしょう。 文字の大きさや文字の間隔はバランスが取れているか、フォントは選択できるか、メールアドレスは判別しやすいか、禁則処理をしているか、などがチェックポイントです。

組版機能の中でも、禁則処理は見落としがちですが重要です。禁則処理機能のないツールを使うと、句読点や閉じ括弧が行頭に印刷された、手書きではまずあり得ない履歴書ができます。それをうっかり提出してしまうと「常識的な文書が書けない人物」と見なされて 大きなマイナスになりかねません。最初から禁則処理機能のついたツールを使えばこういう事態は避けられます。

よいツールの選択は仕事をする上でも重要ですから、履歴書の文面で熱意を示す前に、よい履歴書作成ツールの選択に熱意を持って取り組む事が先決ではないでしょうか。その違いは見る人には分かるはずです。

で、どれを使う?

履歴書作成サイトを比較・検討する際には、次のまとめサイトが役立ちます。

PDF履歴書作成サイト比較 2015

このサイトは、主だった履歴書作成サイトの仕様を詳細に調べて一覧表にまとめています。作者自身も履歴書作成サイトの運営者の一人ですが、客観的な評価に努めているように見受けられます。 データの保存機能のないサイトは最初から省かれていますが、保存機能がないということは毎回一から入力し直すということですから、そういう使えないサイトを排除したことは見識だと思います。 一方、公開時期の新しい順に並べているので、老舗サイトが隅(右)に追いやられています。 その点は注意して見る必要があるでしょう。

特筆すべきは、ハローワークの「履歴書記載例」の内容を実際に各サイトで入力して、 その出力結果と感想を公開していることです。これは相当手間と時間がかかっているはずで、利用しない手はありません。

この表を利用してまず足切りをし、いくつかの候補を残したら、友人達と手分けして実際に使ってみるとよいでしょう。最後に情報を持ち寄って議論をし、各自ツールを選択します。この作業をすれば、自分達もこんな風に選別されるのだという心構えもでき、どうすれば残れるかを考えるきっかけにもなるので一石二鳥です。ではグットラック。