履歴書猿人管理人ブログ

履歴書猿人は無料・登録不要の履歴書作成サービスです

メモ機能のご紹介

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こんにちは。

今回、「メモ機能」なるものを追加してみました。どういうものかというと、自由記述欄と同じようにテキストが入力できて、「保存」でファイルに保存でき、「消去」で内容を消去できるというだけのものです。場所は入力フォームの一番下です。

用途としては、履歴書には書けないが、ちょっと記録しておきたいものとか、履歴書から削除するが、あとで復活させるかもしれないようなものを書き留めておくのに使います。メモに書いた内容は「PDF出力」で履歴書に書きだされることはありません。

というわけで大した機能ではないですが、よろしければお使いください。ではグッドラック!

 

履歴書猿人API とは?

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このたび履歴書猿人APIを開始させていただきました。これは履歴書作成サイト様向けの製品で、履歴書の組版機能を提供する Web API です。

履歴書サイト構築の大変さ

新たな履歴書作成サイトを立ち上げるには、フロントエンド(入力画面)とバックエンド(組版機能)の両方を開発しなければなりません。フロントエンドはいわゆるWeb エンジニアと呼ばれる人達に任せればできますが、バックエンドについては、履歴書組版の技術を持つエンジニアはなかなか見つかりません。社内で育成しようにも、組版の技術というものはつぶしが効かないので、予算をさくのは容易ではありません。

履歴書猿人API のメリット

そこで履歴書猿人API の登場です。このAPI により、開発会社様は、フロントエンドと小さなバックエンド(本API を呼び出すプログラム)を作るだけで、組版部分の開発を一切行わないで、履歴書作成サイトを構築できます。

もし履歴書作成サイト構築を計画されていらっしゃるのでしたら、是非ご検討ください。詳しくは、履歴書猿人APIのご紹介 をどうぞ。

ではグットラック!

 

旧デザイン(旧履歴書猿人のUI)について

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このたび履歴書猿人2に「旧デザイン」を追加しました。これは旧履歴書猿人のUI(ユーザーインターフェイス)を再現したもので、昔ながらの使い勝手で、履歴書猿人2の新機能がすべて使えます。「旧履歴書猿人の方が使いやすい」とおっしゃる方々のご要望にお応えしました。今回は、ここに至るまでの経緯をご説明します。

履歴書猿人2開発の経緯

そもそも履歴書猿人2のテーマは、システムの統合でした。旧履歴書猿人ではパソコンとスマホで別々のユーザーインターフェイスを用意していましたが、将来のメインテナンスコストを考え、この二つを統合しようと考えました。

そのためにパソコンとスマホの両方にレスポンシブに対応できるようにしました。開発は順調に進み、履歴書猿人2は2019年5月に公開いたしました。公開後は、少しずつ履歴書猿人2に誘導して、(旧)履歴書猿人の運用は終了しようと考えていました。

旧履歴書猿人終了への思わぬ反発

ところが2021年1月に「(旧)履歴書猿人の運用を終了」のアナウンスをしたところ、旧履歴書猿人をお使いの方々から多くの苦情をいただきました。その内容は、「旧システムの方が使いやすい」というものでした。これにより、同年3月に「(旧)履歴書猿人終了撤回のお知らせ」のアナウンスを出すことを余儀なくされました。

しかしその後、新システムへの移行は順調にすすみ、(旧)履歴書猿人へのアクセス数が減ってきたので、さすがにそろそろ問題ないだろうと考え、2022年4月に履歴書猿人運用停止に踏み切りました。ところがそこでまたお叱りを受けることになりました。旧システムのほうが「一億倍よかった」とおっしゃる方もいて、その強い思いに圧倒され、再び運用停止の中止を余儀なくされました。

反省と対策

ここに至ってようやく大きな間違いをしていることに気づきました。履歴書猿人2ではBootstrap というフレームワークを使ったのですが、おのずとそのフレームワークの流儀に従って作る必要がありました。しかし改めて思い返してみると、そのようなフレームワークを使わなかった(旧)履歴書猿人の時のほうが、使い勝手についてずっとよく考えていたと思い至りました。結局フレームワークを使っていたのではなく、フレームワークに使われていたのではなかったか...。少なくともパソコンにおいては、旧デザインの方が使いやすいということを開発者である私も認めざるをえませんでした。

ではどうするのがよいかと考えまして、履歴書猿人2に旧履歴書猿人のUI(旧デザイン)を再現し、使いやすい方を選択していただくのがよいだろうという結論に至りました。

具体的には次の目標を立てました。

  • 旧デザイン上でも履歴書猿人2のすべての機能が使えること
  • 旧デザインと新デザインは、データを保持したまま自由に行き来できること

なんとか上の目標を達成できたと思います。

旧デザインは今後もずっとメインテナンスしてまいります。
どうか今後とも履歴書猿人をよろしくお願いいたします。
ではグッドラック!

個人情報をサイトに保持すべきだろうか?

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ある転職サイトに不正アクセスがあり、履歴書情報が大量に漏洩した可能性があるとの報道がありました。

(社名とサイト名は匿名にします)

X社(匿名)、25万人の履歴書漏洩か 不正アクセスで(2023/3/30 産経新聞

X社(匿名)は30日、運営する転職サイト「Y(匿名)」に外部からの不正アクセスがあり、25万5765人分の履歴書が漏洩(ろうえい)した可能性があると発表した。

現時点で個人情報の不正流用は確認されていないとしている。同社は利用者にパスワードの再設定を呼びかけた。

不正アクセスは27日に発覚した。その後の調査で20~27日に不正アクセスが行われたことを確認し、セキュリティー対策を強化したという。

履歴書が漏洩した可能性があるのは平成12年以降に登録した人で、退会者は含まない。漏洩の可能性がある人には個別にメールを送る。

X社は東京証券取引所のプライム市場に上場している。同社は「多大なご迷惑をかけ、おわびする」とコメントした。

致命的な欠陥

このような記事を目にするたびに疑問に思うのは、「ユーザーの履歴書情報をサイト側に置く必要があるのだろうか?」ということです。氏名や生年月日までは管理情報として持つ必要はあるでしょうが、学歴、職歴、免許、趣味、指向性など、本来であれば身近な人しか知り得ない情報をサイト側に置く必要はないはずです。集計をしたいなら、オフラインのコンピュータにコピーして行えばいいのです。

管理人は、履歴書データをサイト側に保存する設計には致命的な欠陥があると思っています。履歴書のような重要な個人情報は価値があるので、どんなにセキュリティ上の対策を施しても執拗に狙われつづけ、そしていつか破られ、情報は流出すると覚悟すべきです。

この会社は「セキュリティー対策を強化した」と言っていますが、セキュリティホールの攻撃と対策はいたちごっこで、完全な解決ということは容易ではありません。それどころか、システムを変更するとまたどこかに新たなセキュリティホールが生まれるので、問題のはさらに遠のくことになります。

根本的な解決

しかしこの問題は簡単なやり方で根本的に解決できます。履歴書データをサイトに保持せず、常に本人のデバイススマホ対策やパソコン)に保持すればいいのです。

サイトに有用な個人情報を置く限り、侵入者は何度でもやってきます。しかしサイトに個人情報がなければ、侵入者は来ても盗むものがないし、そもそも狙おうとも考えないでしょう。

皆さんには是非、「クラウド」というような心地よい言葉に惑わされることなく、個人情報を自分のデバイスに保存できる安全な履歴書サイトを使っていただきたいです。

では皆様の個人情報が守られますように、グッドラック!

 

履歴書猿人2リリース

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昨年より開発を続けていた履歴書猿人2を令和元年5月1日に正式にリリースいたしました。新規機能をご紹介します。

履歴書猿人2の新機能

履歴書猿人2では、履歴書猿人のすべての機能の上に、次の機能を追加しました。

一つのシステムであらゆるデバイスに対応
一つのシステムで、スマホタブレットからパソコンまでレスポンシブに対応します
しおり機能
しおりから各入力項目にジャンプできます。面倒なスクロールが不要です
自由記述欄の行数自動設定機能
自由記述欄の行数として「auto」を指定すると、印刷の際、 テキストの分量に従って欄の大きさが決まります。行数を設定する手間が省けます
写真操作機能
写真画像のクリッピングや保存ができます
新たなサンプルデータ
新卒、転職、アルバイトのためのサンプルを追加しました。ご自分に似たサンプルをヒナ形としてご利用ください
個別初期化機能
各入力項目を個別に(複数、全ても可)初期化できます
履歴編集機能の強化
選択行を上または下の行と入れ替える機能を追加しました
ファイル名指定機能
PDFファイル、データファイルともに、保存の際にファイル名を指定できます。 次回保存の時にもファイル名は記憶されています
写真データ保存機能
別サイトに行って戻ってきたとき、入力データだけでなく写真データも保存されます
長い名前
外国の方向けに長い名前を扱えるようにしました(読み仮名は使えません) 名前欄に収まらないときは縮小して印刷します
ブラウザへのダイレクト表示機能
履歴書をダウンロードすることなく、直接ブラウザに表示できるようになりました

廃止された機能

廃止した機能もあります。理由と対処法を含めて、以下にまとめておきました。

「履歴書メーカー」「履歴書ジェネレーター」からの移行機能
もうほとんど使われてないようなので、不要と判断させていただきました。旧履歴書猿人はいままでどおり運用しますので、 一旦旧履歴書猿人に読み込んで保存し、改めて履歴書猿人2に読み込めば、間接的に移行は可能です。
無期限のデータ保護機能
データ保護機能に「1日以内」という制限を付けました。 「うっかり別サイトに移動したときの保護」という位置付けを明確にするためです。 フォーム上のデータは[ファイル/保存]でこまめに保存をお願いします。

移行について

履歴書猿人と履歴書猿人2は互いのデータファイルを読み込めるので移行は簡単です。 移行後に元に戻せるので、お気軽に試していただけると思います。 管理人としては、少しずつ「2」に移行していただけたらいいと考えています。

旧履歴書猿人もいままでどおり運用します。 扱いはだんだんと縮小していきますが、元のURLのまま、 最低2年間(令和3年5月まで)は稼働をお約束します。ご安心ください。

もし「旧履歴書猿人を使いたいので移行しない」という方がいらっしゃいましたら、 その理由をお知らせいただけると幸いです。なんらかの方策を検討させていただきます。

ではグットラック!

 

追伸

ご要望にお応えして、連絡先欄を省略できるようにしました。

「出力形式/連絡先の使用」で「使用しない」を選択すると、連絡先欄が省略され、「学歴/職歴」欄の1ページ目が4行増えます。職歴の長い人はぜひお試しください。(2019年6月27日)

速報!履歴書サイズについに結論

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履歴書猿人の運営を始めて3年が経ち、履歴書の出力に関するデータがある程度集まりました。そこで試しに集計してみたところ、興味深い結果が得られました。皆さんの参考になると思うので公開いたします。

今回着目したのは、出力オプションの「用紙サイズ」「フォント」「暦」で、昨年1年間の値を集計しました。これにより、昨年1年間に求職者の方々がどんな履歴書を作ったのかがわかります。

以下少々の留意点。

  • 「デフォルト」と書かれているのは履歴書猿人の既定値のことです
  • 分かったような私のコメントはただの推測なので読み流してください
  • 本記事はリンクさえ張っていただければ自由にコピーしていただいて結構です
  • 履歴書猿人は個人情報を収集・保存しません。「履歴書の出力に関するデータ」に個人情報は含まれません

一番使われた用紙サイズ

ではまず用紙サイズから。

用紙の利用・集計結果
用紙種別 件数 割合
A3(デフォルト) 27602 (52.5%)
A4 19031 (36.2%)
B4 4332 (8.2%)
B5 1160 (2.2%)
A4 見開き 392 (0.7%)
B5 見開き 67 (0.1%)

上の用紙サイズの詳しい説明

圧倒的にA判(A3/A4)が多く使われていることが分かりました。A3 が多いのは履歴書猿人のデフォルトだからという理由もありますが、デフォルトではないA4が全体の3分の1強を占めていることを考えると、やはりA判が好まれていることは間違いないでしょう。A3 と A4 を合わせると9割に迫る勢いです。かつてはB判(B4/B5) が定番と言われていたことを思うと、隔世の感があります。

このようになった理由は、おそらく次のような現状が反映されたものと思われます。

  • 最近は企業でも役所でもA判が標準になりつつある
  • 定年が伸びるにつれ、B判の小さな文字を読みにくいと感じる人が増えた

A判のなかでもA3 が多いのは、上に言った通り履歴書猿人のデフォルト値であるためと、市販のほとんどの履歴書が見開きのタイプ(A判ではA3、B判ではB4)だからだと思います。それでもA4 が相当数あるのは、A3 を出力ができる環境がまだ少ないからではないでしょうか。

ところで「A4 見開き」「B5 見開き」について少し説明しておきます。これは昨年9月に導入した機能で、A3/B4 の見開きイメージをそれぞれ A4, B5 2枚に出力するものです。例えば通常のA4 であれば閉じしろはすべて左につきますが、「A4 見開き」では 1枚目が左、2枚目が右につきます。2枚並べるとちょうどA3 のイメージになるわけです。これを使えば、コピー機などを使ってA3 への複写が簡単にできます。

実はこの「見開き」機能は、日本法令履歴書等印刷用紙(労務12-41)を使うために追加しました。この用紙は、A4 しか出力できないプリンタでA3 の出力ができるというすぐれもので、プリンタに多少制約はありますが、専用用紙というだけあって紙質もよく、試してみる価値はあると思います。履歴書は手書きという人にもおすすめです。

さて結論です。今や履歴書の標準はA判と言っていいでしょう。

和暦と西暦、よく使われるのは?

暦の利用・集計結果
暦種別 件数 割合
和暦(デフォルト) 42501 (80.8%)
西暦 10083 (19.2%)

和暦と西暦の勝負は和暦の勝ちとでました。一般に正式な文書や役所の文書には和暦を使うことになっているので、それを踏襲したのでしょう。

しかし和暦で決定とまでは言えないようです。和暦が履歴書猿人のデフォルトであることを差し引くと、西暦の2割近い数字には相当の支持があると言わざるを得ません。履歴書を正式な文書と考えるか、面接のための資料と考えるかによって、おのずと選択は決まるのではないでしょうか。

さてどちらがよいとも言いがたいので、「一つの履歴書ではどちらかに統一しましょう」という、誰でも知っているアドバイスでお茶を濁しておきます。なお履歴書猿人では出力時の指定でどちらかに統一されるので安心です。

一番使われたフォントは?

フォントの利用・集計結果
フォント種別 件数 割合
IPA明朝(デフォルト) 48516 (92.3%)
Tフォント明朝 1209 (2.3%)
源真ゴシックN 917 (1.7%)
Tフォント楷書 594 (1.1%)
選択しない 386 (0.7%)
春夏秋冬IIB 362 (0.7%)
出島明朝等幅 220 (0.4%)
花鳥風月B 200 (0.4%)
清風名月B 91 (0.2%)
きろ字 48 (0.1%)
みかちゃん 41 (0.1%)

上のフォントの詳しい説明

これはデフォルトのIPA明朝の圧勝でした。2位も明朝フォントであることを考えると、「履歴書は明朝」でほぼ決まりと言っていいでしょう。履歴書猿人の売りの一つが多彩なフォントを使えることだったのですが、どうやら意味がなかったようです。

使用頻度が下位のフォントはほとんどが手書き風フォントです。これらが使われない理由は、おそらく次のようなことだろうと思います。

  • 「手書きを偽装した」と誤解される恐れがある
  • 「ふざけている」と誤解される恐れがある

履歴書で明朝フォントを使うのは、きっと身体をリクルートスーツで固めるようなものでしょう。多彩なフォントが使われないことは残念ですが、つまらない誤解や減点を避けるには賢明な選択かもしれません。

フォントをたくさん用意しておいて言うのも何ですが、「求職者はいつの時代も保守的な選択をすべし」ということでまとめておきます。ではグットラック!

履歴書猿人開発の経緯

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有名サイトの作者もすなる開発の経緯話といふものを 無名サイトの作者もしてみんとてするなり

 履歴書猿人開発の経緯をご紹介します。

管理人の失業時代

管理人は今から20年ほど前、職探しをしておりまして、当然履歴書を書く必要があったのですが、手書きの履歴書など書く気にはなれず、かといって高価なワープロソフトを買う事にも抵抗があり、どうしたものかと思案しておりました。

その時ふと、当時仕事で使っていた TeX という組版システムで履歴書が作れるのではないかと思いつき、さっそくスタイルファイル(ワープロのテンプレートのようなもの)の作成に取り組みました。その成果はまずまずのもので、管理人は 2 通の美しい履歴書を手に入れました。

さて管理人は結局フリーランスで食べていくことになったので、そのスタイルファイルは早々と用済みになりました。でもそのまま捨ててしまうのはもったいないし、便利なものはみんなに使ってもらうのがいいだろうと考え、少し手直しして、説明なども加えて一般公開しました。それが「履歴書スタイルファイル Version 1.0」です。1996年秋の事です。

履歴書スタイルファイル、広く使われる

「履歴書スタイルファイル」は当時それなりに使われました。自由なソフトウエア(free software)だったので、多くの方々が改良版を開発してくださいました。ある方はメール欄を追加してくださり、またある方は写真を取り込めるようにしてくださいました。それらの改善は本家のスタイルファイルにも反映させました。当時はYahoo などで「履歴書」で検索すると、1ページ目に表示されました。

オワコン化の現実

ところが2000年代に入り、インターネット上の履歴書作成サイトが登場してくると、私のスタイルファイルは次第に使われなくなりました。あるいは TeX ユーザそのものが減っていたのかもしれません。TeX は優れたシステムですが、使うのが難しい事でも有名です。

それでも当時管理人は、Web 上の履歴書作成サイトなるものに懐疑的でした。第一に、個人情報をインターネット上のサイトに書き込むことはセキュリティ上のリスクが高いと考えていました。その点 TeX は個人のパソコンで完結していますから、セキュリティリスクは皆無です。第二に、Web 上の履歴書作成サイトの多く(全部ではない)は出力品質に問題がありました。文字の位置や大きさがアンバランスなもの、行頭に句読点が印字されるものなどがあり、中には文字と罫線が重なっているような粗悪なものまでありました。というわけで「履歴書スタイルファイル」は、Web 上のライバル達と比べても、品質・安全性に勝ると管理人は考えていました。

でも時代の流れに逆らうことはできませんでした。「履歴書スタイルファイル」はますます使われなくなり、いつしか検索サイトのランキングからも姿を消しました。いわゆる「オワコン」という現実を管理人も受け入れざるを得ませんでした。

履歴書猿人の発想

ここに至ってようやく管理人は、 TeXWebサービスの得失についてまじめに考え直しました。

  • TeX の品質は高く、セキュリティリスクもないが、個人が使うのは容易ではない
  • Webサービスは容易に使えるが、セキュリティリスクがある

それならば「TeX の品質とWeb の使い易さを兼ね備え、セキュリティにも配慮したシステムを作ろう」と一念発起して取り組んだのが「履歴書猿人」です。

システムを構築するにあたって最も重視したのは、TeX 特有の概念を利用者に見せないことでした。利用者は少しでも難しいと感じたら、使うのをやめるに違いないと思ったからです。

セキュリティ対策では、個人情報をサーバに保存せず、本当に必要なときのみサーバに送って、処理が終わると直ちに消去するようにしました。いまどきのシステムではサーバにデータを置く事が当たり前になっていますが、これはとても危険です。どんなにセキュリティ対策を施しても、サーバに個人情報を保存する限り、クラッカーからはねらわれ続け、いつかセキュリティは破られるからです。

また利用者に安心して使っていただくため、個人情報をどのように扱っているかを詳しく説明しました。

オワコンなんて怖くない

2013年の秋、「履歴書猿人アルファ版」はひっそりと船出しました。テーマは「出力品質とセキュリティ」です。「同じ事にこだわって、また同じ失敗を繰り返すつもり?」と言われるかもしれませんが、このテーマはむしろ今後ますます重要になってくると信じています。時代に取り残されたら、またやり方を変えて出直すだけです。

そうして生まれたシステムは、ようやく仕事を始めたばかりの子どものような感じです。ちゃんと役に立っているだろうか、粗相はしてないか、と日々気になっています。

 

さて以上、長々と開発の経緯話をしてまいりましたが、 無名サイトの管理人の割に、結構偉そうに語ってしまった手前、出力品質とセキュリティについてはとりわけ厳しいご叱責があることを覚悟しております。メールまたはメインメニューの「報告」でご意見等お送りいただけると幸いです。ではグッドラック!