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速報!履歴書サイズについに結論

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履歴書猿人の運営を始めて3年が経ち、履歴書の出力に関するデータがある程度集まりました。そこで試しに集計してみたところ、興味深い結果が得られました。皆さんの参考になると思うので公開いたします。

今回着目したのは、出力オプションの「用紙サイズ」「フォント」「暦」で、昨年1年間の値を集計しました。これにより、昨年1年間に求職者の方々がどんな履歴書を作ったのかがわかります。

以下少々の留意点。

  • 「デフォルト」と書かれているのは履歴書猿人の既定値のことです
  • 分かったような私のコメントはただの推測なので読み流してください
  • 本記事はリンクさえ張っていただければ自由にコピーしていただいて結構です
  • 履歴書猿人は個人情報を収集・保存しません。「履歴書の出力に関するデータ」に個人情報は含まれません

一番使われた用紙サイズ

ではまず用紙サイズから。

用紙の利用・集計結果
用紙種別 件数 割合
A3(デフォルト) 27602 (52.5%)
A4 19031 (36.2%)
B4 4332 (8.2%)
B5 1160 (2.2%)
A4 見開き 392 (0.7%)
B5 見開き 67 (0.1%)

上の用紙サイズの詳しい説明

圧倒的にA判(A3/A4)が多く使われていることが分かりました。A3 が多いのは履歴書猿人のデフォルトだからという理由もありますが、デフォルトではないA4が全体の3分の1強を占めていることを考えると、やはりA判が好まれていることは間違いないでしょう。A3 と A4 を合わせると9割に迫る勢いです。かつてはB判(B4/B5) が定番と言われていたことを思うと、隔世の感があります。

このようになった理由は、おそらく次のような現状が反映されたものと思われます。

  • 最近は企業でも役所でもA判が標準になりつつある
  • 定年が伸びるにつれ、B判の小さな文字を読みにくいと感じる人が増えた

A判のなかでもA3 が多いのは、上に言った通り履歴書猿人のデフォルト値であるためと、市販のほとんどの履歴書が見開きのタイプ(A判ではA3、B判ではB4)だからだと思います。それでもA4 が相当数あるのは、A3 を出力ができる環境がまだ少ないからではないでしょうか。

ところで「A4 見開き」「B5 見開き」について少し説明しておきます。これは昨年9月に導入した機能で、A3/B4 の見開きイメージをそれぞれ A4, B5 2枚に出力するものです。例えば通常のA4 であれば閉じしろはすべて左につきますが、「A4 見開き」では 1枚目が左、2枚目が右につきます。2枚並べるとちょうどA3 のイメージになるわけです。これを使えば、コピー機などを使ってA3 への複写が簡単にできます。

実はこの「見開き」機能は、日本法令履歴書等印刷用紙(労務12-41)を使うために追加しました。この用紙は、A4 しか出力できないプリンタでA3 の出力ができるというすぐれもので、プリンタに多少制約はありますが、専用用紙というだけあって紙質もよく、試してみる価値はあると思います。履歴書は手書きという人にもおすすめです。

さて結論です。今や履歴書の標準はA判と言っていいでしょう。

和暦と西暦、よく使われるのは?

暦の利用・集計結果
暦種別 件数 割合
和暦(デフォルト) 42501 (80.8%)
西暦 10083 (19.2%)

和暦と西暦の勝負は和暦の勝ちとでました。一般に正式な文書や役所の文書には和暦を使うことになっているので、それを踏襲したのでしょう。

しかし和暦で決定とまでは言えないようです。和暦が履歴書猿人のデフォルトであることを差し引くと、西暦の2割近い数字には相当の支持があると言わざるを得ません。履歴書を正式な文書と考えるか、面接のための資料と考えるかによって、おのずと選択は決まるのではないでしょうか。

さてどちらがよいとも言いがたいので、「一つの履歴書ではどちらかに統一しましょう」という、誰でも知っているアドバイスでお茶を濁しておきます。なお履歴書猿人では出力時の指定でどちらかに統一されるので安心です。

一番使われたフォントは?

フォントの利用・集計結果
フォント種別 件数 割合
IPA明朝(デフォルト) 48516 (92.3%)
Tフォント明朝 1209 (2.3%)
源真ゴシックN 917 (1.7%)
Tフォント楷書 594 (1.1%)
選択しない 386 (0.7%)
春夏秋冬IIB 362 (0.7%)
出島明朝等幅 220 (0.4%)
花鳥風月B 200 (0.4%)
清風名月B 91 (0.2%)
きろ字 48 (0.1%)
みかちゃん 41 (0.1%)

上のフォントの詳しい説明

これはデフォルトのIPA明朝の圧勝でした。2位も明朝フォントであることを考えると、「履歴書は明朝」でほぼ決まりと言っていいでしょう。履歴書猿人の売りの一つが多彩なフォントを使えることだったのですが、どうやら意味がなかったようです。

使用頻度が下位のフォントはほとんどが手書き風フォントです。これらが使われない理由は、おそらく次のようなことだろうと思います。

  • 「手書きを偽装した」と誤解される恐れがある
  • 「ふざけている」と誤解される恐れがある

履歴書で明朝フォントを使うのは、きっと身体をリクルートスーツで固めるようなものでしょう。多彩なフォントが使われないことは残念ですが、つまらない誤解や減点を避けるには賢明な選択かもしれません。

フォントをたくさん用意しておいて言うのも何ですが、「求職者はいつの時代も保守的な選択をすべし」ということでまとめておきます。ではグットラック!